終末期・緩和ケア研究会の発足およびホームページの開設にあたり、この会の発足までの経緯をご説明し、一言ご挨拶申し上げます。
当研究会は平成19年6月に福島県で開催されました第43回日本作業療法学会のワークショップをきっかけにして動き出した会です。 平成19年にがん対策基本法が施行されたことを受けて、全国の病院で緩和ケアチームのメンバーとなり活動する作業療法士が増えました。
しかし「がんの作業療法」や「緩和ケア」について知識や情報がなく困っているとの声も聞こえていました。
そのような状況の中で、福島学会の太田睦美学会長が「緩和ケアについてのネットワークが出来るようなワークショップをプログラムに入れたい」
と企画立案してくださって、目良がコーディネーターとなり「緩和ケアについて知ろう、つながろう」というテーマでワークショップを実施しました。
学会最後のプログラムであったのに定員を超える多くの方が集まってくださいました。
その時すでに勉強会を立ち上げて熱心に活動を継続されていた熊本の野尻明子さんと大阪の島崎寛将さんに勉強会の報告をしてもらいシンポジストになっていただきました。
このお二人の力が今もこの研究会の推進力であり、原動力です。
学会終了後、野尻明子さんが掲示板を立ち上げてくださったお陰で、緩和ケアおよび終末期ケアに関しての情報交換が全国レベルで行われるようになりました。
そして平成20年3月には島崎寛将さんが中心となって準備してくださって、大阪府堺市で「がん緩和ケア研修会」を2日間に亘って開催することができました。
北は北海道から南は鹿児島まで全国から50人以上の方が参加してくださいました。そしてこの時の参加メンバーの中から有志が集い、「終末期・緩和ケア研究会」が発足に至りました。
全国各地の代表者もほぼ決まり、各地で勉強会の開催などについて検討が開始されるという嬉しい動きが出てきています。皆様に感謝です。
ところで、この研究会は終末期ケア、緩和ケア、がんリハビリテーションと、重なる部分があるけれど意味が異なるキーワードを3つ持って活動を開始しました。
時代の要求に添いながら、作業療法士の本質を見失うことなく、必要な知識と技術を確認し伝えていきたいと考えています。しかしこれから発展的に姿を変えていく可能性もかなり秘めています。
このような研究会ですが、経験の長い方も、経験がない方も、終末期ケア、緩和ケア、がんリハビリテーションなどに興味のある方はどなたでも、一緒に活動していきませんか。
一人では出来ないことも、ネットワークがあれば支え合って成長できます。皆様の参加を心からお待ちしています。
会長 目良 幸子
〒207-0014
東京都東大和市南街1-13-12
東大和病院リハビリテーション科
E-mail
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